🏅日本人ノーベル賞受賞者の出身校（設置区分別）
ノーベル賞を受賞した日本人たちは、いったいどんな高校で学んでいたのでしょうか？
今回は、全ノーベル賞受賞者の出身高校・大学を一覧にまとめ、「公立」「国立」「私立」の別に分析しました。
結果は驚くべきもので――なんと、約9割が公立高校出身という事実が浮かび上がりました。
データをもとに、日本の教育の底力を探っていきます。
| 受賞年 | 受賞者 | 賞 | 出身高校 | 出身大学 |
|---|---|---|---|---|
| 昭和24 | 湯川秀樹 | 物理学 | 🟩京都府立洛北（公立） | 京都大 |
| 昭和40 | 朝永振一郎 | 物理学 | 🟩京都府立洛北（公立） | 京都大 |
| 昭和43 | 川端康成 | 文学 | 🟩大阪府立茨木（公立） | 東京大 |
| 昭和48 | 江崎玲於奈 | 物理学 | 🟥私立同志社（京都）（私立） | 東京大 |
| 昭和49 | 佐藤栄作 | 平和 | 🟩山口県立山口（公立） | 東京大 |
| 昭和56 | 福井謙一 | 化学 | 🟩大阪府立今宮（公立） | 京都大 |
| 昭和62 | 利根川進 | 生理学・医学 | 🟩東京都立日比谷（公立） | 東京大 |
| 平成6 | 大江健三郎 | 文学 | 🟩愛媛県立松山東（公立） | 東京大 |
| 平成10 | 白川英樹 | 化学 | 🟩茨城県立水戸第一（公立） | 東京工業大 |
| 平成13 | 野依良治 | 化学 | 🟥私立灘（兵庫）（私立） | 京都大 |
| 平成14 | 小柴昌俊 | 物理学 | 🟩神奈川県立横須賀（公立） | 東京大 |
| 平成16 | 田中耕一 | 化学 | 🟩富山県立富山中部（公立） | 東北大 |
| 平成20 | 南部陽一郎 | 物理学 | 🟩福井県立藤島（公立） | 東京大 |
| 平成20 | 益川敏英 | 物理学 | 🟩名古屋市立菊里（公立） | 名古屋大 |
| 平成20 | 小林誠 | 物理学 | 🟩愛知県立明和（公立） | 名古屋大 |
| 平成20 | 下村脩 | 化学 | 🟩長崎県立諫早（公立） | 長崎大 |
| 平成22 | 鈴木章 | 化学 | 🟩北海道立室蘭中等（公立） | 北海道大 |
| 平成22 | 根岸英一 | 化学 | 🟩神奈川県立湘南（公立） | 東京大 |
| 平成24 | 山中伸弥 | 生理学・医学 | 🟦国立大阪教育大学附属天王寺校舎（国立） | 神戸大 |
| 平成26 | 赤崎勇 | 物理学 | 🟩鹿児島県立甲南（公立） | 京都大 |
| 平成26 | 天野浩 | 物理学 | 🟩静岡県立浜松西（公立） | 名古屋大 |
| 平成26 | 中村修二 | 物理学 | 🟩愛媛県立今治西（公立） | 徳島大 |
| 平成27 | 大村智 | 生理学・医学 | 🟩山梨県立韮崎（公立） | 山梨大 |
| 平成27 | 梶田隆章 | 物理学 | 🟩埼玉県立川越（公立） | 埼玉大 |
| 平成28 | 大隅良典 | 生理学・医学 | 🟩福岡県立福岡（公立） | 東京大 |
| 平成30 | 本庶佑 | 生理学・医学 | 🟩山口県立宇部（公立） | 京都大 |
| 令和元 | 吉野彰 | 化学 | 🟩大阪府立北野（公立） | 京都大 |
| 令和3 | 真鍋淑郎 | 物理学 | 🟩愛媛県立三島（公立） | 東京大 |
| 令和7 | 坂口志文 | 生理学・医学 | 🟩滋賀県立長浜北（公立） | 京都大 |
| 令和7 | 北川進 | 化学 | 🟩京都市立開建（公立） | 京都大 |
📊 集計結果
- 🟩 公立高校：28名
- 🟦 国立高校：1名
- 🟥 私立高校：2名
全体の約90％が公立高校出身。日本の公教育が長年にわたって優れた人材を育んできたことがうかがえます。
📝 編集後記
今回の一覧を見ても、ノーベル賞受賞者の多くは地元の公立高校から進学しており、「特別な環境でなければ才能が育たない」というわけではないことがわかります。
一人ひとりの努力と情熱が、どんな環境からでも世界を変える力となるのです。
