2027年度(令和9年度)の大学入学共通テストは、新課程入試が完全に定着する「真の勝負の年」です。2025年・2026年度に実施された浪人生向けの経過措置は原則として終了し、全受験生が同一の新課程ルールで競い合います。
本ページでは、2027年受験生が絶対に知っておくべき「オンライン出願の全貌」「厳格化された当日ルール」「科目別の新傾向と対策」を徹底解説します。
2027年度入試では、これまでの「紙の願書」による申請は過去のものとなり、出願手続きが完全にデジタル化されています。学校側がすべて代行してくれるわけではないため、受験生自身の主体的な行動が不可欠です。
まず、大学入試センターの専用サイトにアクセスし、個人のマイページを開設します。ここでスマートフォンのカメラ等で撮影したデジタル顔写真を登録します。この写真は試験当日の本人確認や、最終的な合格通知まで使用される重要なものです。
検定料(3教科以上は18,800円※成績通知込の場合など)の支払いは、クレジットカード、コンビニ、Pay-easyなどで行います。銀行窓口で振込用紙を使う必要はありませんが、支払い期限を1分でも過ぎると出願が受理されないため、細心の注意が必要です。
2027年度も、受験票は郵送されません。12月中旬にマイページからPDFをダウンロードし、各自でA4用紙に印刷して持参します。カラー・白黒どちらでも構いませんが、不鮮明な印刷は当日トラブルの元になります。
不正行為への対策が強化された結果、試験会場でのルールはかつてないほど厳格です。無意識の行動が「全科目無効」を招く恐れがあります。
受験票が自己印刷になったことで、本人確認の信頼性を担保するため、顔写真付きの公的身分証明書(学生証、マイナンバーカード、免許証等)の提示が必須となりました。スマホの画面提示は認められません。忘れた場合は受験できない可能性があるため、前日までに必ず財布に入れておきましょう。
試験終了後であっても、問題冊子の画像をSNS(X, Instagram, TikTok等)にアップロードする行為は厳禁です。これは著作権侵害に当たるだけでなく、試験開始時間を繰り下げている別会場の受験生へ解答を流布するリスクを防ぐためです。発覚した場合、不正行為として成績が全て取り消される可能性があります。
スマートフォンやウェアラブル端末は、電源を切ってカバンにしまう必要があります。「手に持っている」「机の上に置いている」だけで不正行為とみなされます。アラーム解除も忘れずに行ってください。
新課程の共通テストは、試験時間の延長と新科目の追加により、2日間で総計10時間以上に及ぶ「過酷なスタミナ戦」です。
| 科目 | 時間 | 注目すべき変更点・対策 |
|---|---|---|
| 国語 | 90分 | 10分延長。第3問に図表や実用的文章(レポート等)が追加。「速読」ではなく「情報の取捨選択」が鍵。 |
| 地歴・公民 | 最大130分 | 『地理総合、地理探究』等の新名称に。科目の組み合わせ制限が非常に複雑化しているため、事前の確認が必須。 |
| 英語 | 140分 | リスニングの「1回読み」問題が増加傾向。ネイティブスピードへの耳の慣らしが合格ライン。 |
2日目は、理系志望者にとっての難関が午後に集中します。
共通テストの成績が届くのは4月です。つまり、国公立大学への出願は自分の自己採点結果のみを信じて行うことになります。模試の段階から、問題冊子に自分の解答を正確にメモする訓練を徹底してください。1点の転記ミスが出願先の間違えに直結します。
前期日程(2月25日〜)は募集人員が多く、第一志望に挑むメインステージです。一方で、後期日程(3月12日〜)は「情報I」を含む新課程の適応が問われる小論文や面接が増える傾向にあります。最後まで諦めないスタミナが求められます。
2027年度は、私立大学でも「情報I」を入試科目に採用する動きが加速します。共通テストのみで合否が決まる「単独型」を利用すれば、受験費用と移動時間を大幅に節約できますが、ボーダーラインは非常に高くなります。
共通テストは「知っているか」を問う試験から、「与えられた膨大な資料から、いかに素早く正解を抽出するか」を問う試験へと変貌を遂げました。
この過酷な2日間を制するのは、単なる秀才ではなく、徹底的に「形式」に慣れ、体力を温存しながら最後まで解ききる戦略を持った受験生です。本サイトの対策記事を読み込み、万全の態勢で1月16日を迎えてください!
合格大作戦流の必勝ロードマップを公開します。2027年度の新課程入試を勝ち抜くには、以下のタイミングで学習を切り替える必要があります。
【目標】全教科の教科書レベルを完璧にする
2027年度受験生の最大の罠は、共通テストの形式(マーク式)ばかりを気にして、記述レベルの基礎を疎かにすることです。特に数学II・B・Cは、範囲が広がった分、各項目の繋がりを理解していないと夏以降の演習で詰みます。情報は、この時期に「プログラミング的思考」の基礎だけは理解しておきましょう。
【目標】思考力を問う「新傾向問題」に慣れる
共通テストの国語(90分)や英語(リーディング)は、もはや知識の量ではなく「処理スピード」の試験です。10月からは、過去問だけでなく、各予備校が作成する「予想問題集」を積極的に解き、新課程特有の図表読解に慣れてください。特に、数学Cの「ベクトル」と「複素数平面」の選択判断はこの時期に固めます。
【目標】本番と同じ時間割で「10時間戦える体」を作る
2日目の最後に「情報I」がある時間割は、想像以上に過酷です。12月の土日を使って、本番と全く同じ時間割で模試や過去問を解く「セルフ模試」を最低3回は実施してください。夕方の疲れ果てた状態で、擬似言語の複雑なループ処理をミスなく読み解く集中力を養います。
2025年・2026年入試では「情報の配点をゼロにする」または「低く抑える」という激変緩和措置をとっていた大学も、2027年度入試(令和9年度)からは本格的な配点へとシフトします。以下の大学を志望する受験生は、情報の1点が合否を分けることを自覚しましょう。
共通テストの最新ニュースや科目別対策については、以下の記事一覧も参考にしてください。
(2027年1月16日(土)までの残り時間です。)
2027年(令和9年)共通テスト実施期日 令和9年1月16日(土)、17日(日)
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受験生の皆さんが実力を100%発揮し、無事に共通テストを完走できることを願って止みません。この記事が、戦略的な受験準備のお役に立てば幸いです。
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